注文住宅の着工前に工務店へ確認しておくべき5つのこと(施工管理経験者が解説)

住宅選び

注文住宅の契約をしたら、いよいよ着工となります。

夢のマイホームが建つことにワクワクしますよね。

しかし着工前には、こんな疑問がでてきます。

  • 着工前にどんなことを確認しておくべきだろう?
  • 工務店にお願いしておくことは何だろう?
  • 専門知識がないけど、そのまま着工して大丈夫かな…
tosajin
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分からないことが多くて、不安になるのは当然ですよね!

逆に、「契約までにいろいろ決めてきたので、後は工務店に任せてればOK!」と思っていたら危険です。

僕は住宅の施工管理を7年間経験して、マイホームの着工前にはいろんな確認をして、品質が良い家を建てることができました。

それでも、もっと確認しておけば良かったという点も少なからずありました。

そこで、この記事では「注文住宅の着工前に確認すべき5つのポイント」をまとめて解説します。

この記事を読めば、「品質の良い家を建てるために着工前に確認すべきこと」が全て分かり、安心して家づくりをスタートできます。

       【この記事を書いた人】
とさじん

住宅資材商社で7年の営業と施工管理の経験があります。住宅業界での経験を元に、マイホームで快適に暮らす方法を発信しています。マイホームは2018年に工務店で建てました。

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工期とスケジュールを確認しよう

工期

基本的なことですが、「いつ着工していつ引き渡しなのか」と、「どのタイミングでどんな工程があるか」は必ず確認しておきましょう。

一般的な木造住宅で30~35坪程度であれば、工期は約4ヶ月です。

工期主な工程
着工準備地盤調査、仮設工事
着工~1ヶ月基礎工事、先行配管
着工後1ヶ月~2ヶ月上棟、構造工事、サッシ取り付け、屋根工事
着工後2ヶ月~3ヶ月造作(内装)工事、断熱工事、外壁工事
着工後3ヶ月~4ヶ月内装工事、住宅設備設置、外構工事
代表例

できれば、現場監督さんに実際の工程表を見せてもらいましょう。

この工程を把握していると、もし工期が遅れても途中で気づいて確認することができます。

どこかの工程が遅れると、その遅れを取り戻すために、後の工程を急ピッチで進めることがあります。

tosajin
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急ぐと必ず品質が落ちます…

最初からきちんと工期が計画されているか、監視の意味も込めて工期は事前に確認しましょう。

ここもチェック

工期は十分に取ってもらえるか注意!

工期を確認したときに、工務店から「頑張って2ヶ月で完成します!」などと言われた時には、注意してください。

決算時期や他の現場との兼ね合いで工務店が工期を急ぐことがあります。

僕の経験談

僕が外壁工事の施工管理をしているときに、ある物件で2週間程度かかる工事がありました。

その工事で工務店から「何とか3日で終わらせてくれ」と言われたことがありました。

協力業者としては、工務店の要望には応えないといけないので、職人さんの人数を増やして何とか終わらせました。

しかし予想通り品質はひどいものでした。

工務店が急ぎたかった理由は「決算の数字にいれるため、早く引き渡ししたいから」でした…。

tosajin
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こうゆう「闇」は結構あります。

家が建つのに時間が掛かるのは、それなりの理由があります。

急いで施工すると、品質の高い家は絶対にできないので、工期には注意してください。

職人さんは事前に紹介してもらえるか確認しよう

職人 挨拶

工務店が家を建てる時は、必ず「協力業者」がいます。

家は工務店の社員が建てているのではなく、実際には協力業者が建てているのです。

そして、協力業者のなかで実際に施工をしているのは職人さんです。

現場で施工する職人さんの質で、家の品質が大きく変わります。

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家を建てる時に一番重要なのは、やっぱり職人さん!

ですから、着工前には職人さんをきちんと紹介してもらえるか確認しましょう。

僕の経験談

僕が外壁の施工管理をしていた時、ある工務店は着工前に全ての協力会社を事務所に集めていました。

そこにお施主様が来て、全ての協力会社が「○○工事をする××です」とあいさつをするのです。

その工務店は、建築が順番待ちになるほど人気で、品質の良い家を建てていましたね。

これは極端な例ですが、着工前にせめて大工さん(棟梁)は紹介してもらえるように依頼しましょう。

施行写真を撮ってもらえるか確認しよう

現場写真

注文住宅と言えども、毎日現場を見に行けるわけではないですし、素人では分からない工程もあります。

そこで、工事写真帳をきちんと作成してもらえるかを確認しておきましょう。

tosajin
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特に「見えない部分」の写真は重要です!

残しておきたい施工写真は無数にありますが、例えば木造住宅ですと代表的な例は下記になります。

施工写真の例
  • 基礎配筋
  • 先行配管
  • 床断熱材
  • 上棟後の状況
  • ルーフィング(屋根の防水紙)
  • シロアリ防虫工事
  • 防水紙(外壁)
  • 壁の断熱材 など

内装などは完成後にいくらでも確認ができますが、上記の部分は隠れてしまいます

「施主が見てなくても、しっかりと施工してくださいよ~」という意味も込めて、写真は必ず依頼しておきましょう。

「いつでも」現場見学に行けるか確認しよう

見学

夢のマイホームですから、毎日のように現場状況が気になりますよね。

しかし、引き渡しが終わるまでの家は住宅会社の持ち物なので、勝手に現場に入ってはいけません。

tosajin
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僕は気になりすぎて、外からじっくり見ていました。

そこで、いつでも見学に行っていいか事前に確認しておきましょう。

ほとんどの工務店は「大工さんに声を掛けてもらえば、いつでも大丈夫ですよ~」と言うはずです。

逆に「事前に現場監督に連絡してください」という工務店は、あまり信用できません。

現場に自信のない部分があり、施主が来ることを事前に把握しておきたいからです。

僕の経験談

僕が設備工事の施工管理をしていた時、ある工務店からこう言われたことがありました。

「明日はお施主様が来るので、一斉清掃をしてください。そして明日は現場に入らないでください」

普段は現場をキレイにしていないけど、施主が来るときのみ現場をよく見せようとする悪い例です。

当然、品質は良いとは言えない工務店でした。

「客である施主が、いつ現場に来るか分からない」という状況は、良い意味で現場に緊張感を与えます。

施主は単純にマイホームを見たいので現場に行きます。

しかし、工務店からすると「いつ施主が来るか分からないので、現場をキレイにして、良い施工をしなければ」という心理状態になります。

さすがに毎日行くと、職人さんも工務店も気疲れしてしまいますが、できれば週に1~2回は現場に行くようにしましょう。

そのためには、いつでも現場に行ける許可を工務店に取っておきましょう。

「近所に挨拶」をしてもらえるか確認しよう

挨拶 女性

注文住宅を建てるということは、その土地に一生住む可能性も高いですよね。

その場合、やはりご近所さんとの関係は非常に大切です。

ご近所さんとの関係は、着工前から始まっています。

「工事の音がうるさくて子供が起きた」とか、

「工事車両で車が通れなかった」などというトラブルは結構あります。

tosajin
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施主が悪いわけじゃないんですけどね…

住み始める前から、印象が悪くなることは避けたいですよね。

そこで「事前に工事の挨拶をしておく」というのは、非常に大切です。

僕の経験談

僕がマイホームを建てたときは、工務店がご近所さんに全て挨拶に回ってくれました。

工事についてあまり良く思っていない方もいたようで、

「トラブルにならないよう気をつけます」、と事前に情報もくれました。

確かに住み始めてからも、そのご近所の方とは疎遠ですが、少なくともトラブルにはなっていません。

工務店が近所に挨拶に回るのは義務ではないですが、できるだけ回ってもらえるように確認しておきましょう。

tosajin
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今後のために、一緒に回らせてもらうのも良いかもしれません!

不要なトラブルを避けて、気持ち良く工事が進むようにしたいですね。

まとめ

この記事では、「注文住宅の着工前に工務店に確認しておくべき5つのこと」について解説しました。

tosajin
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気になることは事前に確認して、後悔のないようにしましょう!

着工前の不安がなくなったら、完成した後の生活を想像して家づくりを楽しみましょう!

以下の記事では,僕がマイホームに導入して本当に良かった家具や家電を紹介しています。

どれもマイホームでの生活を快適にしてくれるモノですので、ぜひ併せて読んでみてください。

特に小さいお子様がいる方は、ガス乾燥機の「乾太くん」や、子供が落下しないようにアームがついているベッドの「ハグミル2401」が本当にオススメです。

興味があれば、ぜひ読んでみてください。

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